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スポナビ イベントレポート

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Written by: Event スポナビ編集部
2008/11/05 17:58

<フォトギャラリーはこちら>

レース当日の朝7時過ぎ。
メイン会場はマウイ島南西にあるリゾート地・マケナにあるマウイプリンス。雨の少ないエリアですが、この日もご覧のように雲ひとつないお天気。身も心もきっと熱い1日になることでしょう。

9時のスタート前に、トランジションエリアでは、マウンテンバイクが次々とセットされていきます。その後、ナンバリングをしてもらいスタートの瞬間まで集中力を高めていきます。参加人数は、プロ75名の他、世界の予選を勝ち抜いてきた20カ国のアマチュア・トップアスリートが450名が参加しました。

今年の注目選手は、やはり去年のこの大会の男子チャンピオンで、2008年USプロシリーズも制した南アフリカのコンラッド・ストルツ選手。1年間やってきたことすべてをこのレースに費やすというコンラッドは、今が自分でも一番調子がいいとインタビューで答えてくれました。

そしてこちらは、昨年の女子チャンピオンでイギリスのジュリー・ディベンス選手。レース前の写真も気軽に応じてくれる余裕は、さすがです。さて今年のレースはどんな結果に終わるのでしょうか!?

エクステラとはオフロードのトライアスロン競技です。まず最初の種目であるスイムをスタートするビーチでは、日本からの兵(つわもの)たちもレースを楽しんでる様子。

こちらも余裕の笑顔です。

カフナと呼ばれる祈祷師が、清められた水をティー・リーフという葉につけて出場者の頭や体をなで、出場者の安全を祈ります。やはりオフロードということもあって、ラフなコースを怪我をせずにゴールできるように、なんだか神妙に皆祈ってもらいたい気持ちになるものです。

9時ちょうど。取材用のテレビカメラを積んだヘリコプターが轟音をたて海面ぎりぎりを飛び始めると同時に、スタートになりました。間隔をおいてスタートするウェイブスタートとは違い、エリートも男子も女子も何歳でも、とにかく一度にスタートするところがこのレースのフェアさを象徴していました。

スイムコースは、沖に設置された2つのブイを1周まわって750メートル。一度ビーチに上がって、砂浜を走ってまた2周目を泳ぎ、合計1500Mのコースです。

後で聞いたところによると、ウミガメと一緒に泳げる楽しみもあるとか。余裕あるなあ!!

そして次の種目は、マウンテンバイク(MTB)。ハレアカラ(標高3055M)の中腹にあるオフロードを32キロ走破します。コースの標高差は約470Mですが、登っては下り、下っては登るので結局1000Mぐらい上っているのでは。またこのバイクコースは、私有地でもあるため前日の練習でさえも走ることが許されていない難攻不落なコース。
写真は、最初に訪れる難関がこのハートブレイクヒル。初めの約100メートルはかなりの勾配のある坂で、しかも路面も悪し。そこをトップで現れたのは、やはり昨年のチャンピオン、コンラッド選手。

トップの走りはどんなスピードで駆け上がってくるのかと思っていたら、途中で降りて押しながら走っていくではないか。そうか、無理してバイクに乗ってこぐよりも、押して走った方がエネルギー的にもきっと効率的なんだと、勝手に納得。 さすが足で走っても早い!!

これは下からの絵。トップ選手たちは混んでいないけれど、次のグループになるとほぼ団子状態。ここでチェーンが外れたり、前のライダーが遅くて接触したりで、Fワード並びに怒号が飛びかう修羅場になるのです。

そして取材班は「クロスロード」と呼ばれる次のスポットに移動し、トップ選手を待つことに。ここでもトップはコンラッド選手。カメラマンから見ると遠くに見える海と無人島カホオラヴェ島の景色が最高ですが、果たして選手たちもそんな景色を見ているのだろうか。

女子のトップも皆の予想通りジュリー選手が上がってきました。ここから先約200Mもある急こう配を登り、山頂の「ザ・プランジ」へ向かいます。その後は一気に8キロもダウンヒルを下ってくるわけですが、段差だけでなく、ゴルフボール大の砂利や岩、カーブでは滑りやすい砂、そして溶岩とあらゆる路面が、選手たちを待ち受けています。選手たちは口をそろえて、この変化に挑戦することが一番楽しいんだといいますが、、、。

最後に「オイルタンク」というポイントで、トップ選手を待っていた時のこと。コンラッド選手が飛び出してくるかと思いきや、砂ぼこりをあげて飛び出してきたのは、42番の選手。コンラッド選手はなんと4番手に落ちていました。何があったのかレース後に聞いてみたところ、なんとダウンヒルでパンクを2回したと。修理をしているあいだに3人に抜かされたということか。本当にレースとは、実力以外に何が起こるかわからない勝負の世界なのです。

続いては最後の種目、トレイル・ラン。オフロードでアップダウンのコースを12キロ走るタフなもの。

ハレアカラの裾野では、きつい登りだけでなく、薄暗い森やブッシュ、溶岩台地など、足元にはあらゆる障害物が待ち受けます。

トレイルを降りてくると、最後には美しいビーチが見えてきます。しかし美しさとは裏腹に、シューズがめり込む砂との戦いが、、、。

「あと残り少しだ頑張れ!!」と見ている人の心を本当に動かす、アスリートの奮闘ぶり。砂だけでなく、溶岩や、倒木などを乗り越えると、あと少しでゴールです。

日本人、唯一のプロ、湯本優(ゆもと・ゆう)選手です。ドクターでもある湯本選手は、もともとマウンテンバイク(MTB)の世界選手権ジュニア日本代表だったこともあるMTB系の超人アスリート。もちろん日本人1位で通過です。

ゴール前500M。このころは疲れも本当にピーク。気を抜くと自然は容赦なく選手にトラップ(罠)を仕掛けます。

そんな苦労を乗り越えたアスリートたちがゴールに戻ってきました。

やり遂げた人の笑顔は本当に最高です。見ているだけの自分も、是非挑戦したくなる感じ。

負傷者も出たようですが、日本代表選手たちも無事にゴールしました。皆、爽やかな笑顔で、お互いの健闘を称えあいます。恐らくいろいろなストーリーが出来上がったことでしょう。

結局、525人の「Dirt Lovers(泥好きな人たち)」の頂点に立ったのは、男子はスペインのルーベン・ルザファ24歳。誰も予想していなかった選手ですが、2:37:36の好タイム。女子はイギリスのジュリー・ディベンス選手が、3:03:57で2連覇を成し遂げました。

マウイの青い海と青い空、そして大自然溢れるハレアカラのトレイルは、エクステラというオフロード・マルチスポーツを愛するアドベンチャーたちにとって、最高の舞台に違いありません。今度は是非アドベンチャー、やってみたくなりました。

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